2005/11/06

パウロの宣教サイクル

この学びをしていてショックだった事の一つは、この部分だ。

・異邦人への宣教、初代教会の確立は、キリストがパウロに託した特別な任務である。
・パウロのメッセージは、normative(クリスチャンが必ず従うべきもの)である。
・パウロ自身が、normative(クリスチャンがどのように生きるべきかの見本)である。
・では、パウロの宣教の戦略は、normativeと言えるか?
 ・・・言えます! Yes, but less normative.
   Less normativeと言っているのは、文化の違い等があり、文字通りすべてとは言えないかも知れないが、それでも「必ず従うべき型」のようなものがあるという事が言える。("Church-Planting Strategy-Pauline Cycle," David Hesselgrave; "A Look Through Three Lenses," Gene Getz)

 つまり、パウロの宣教の戦略に「必ず従うべき型」を見出すとすると、その型を無視して「大宣教命令を効果的に行なうための戦略」というのを勝手に作る事は出来ない、ということになる。
 この事の意味は大きくて、いわゆる「パラチャーチ」(キャンパスクルセードなどの「宣教団体」とか、「神学校」とかいう、宣教を効果的に進めるために「戦略的に」つくられた団体)に、そのあり方の再考を促されることになる。それどころか、地域教会の戦略に対しても、十分にその役割を果たしているかどうかの再考が迫られる。
 ・・・私たちは、御言葉に従いたいのだけれど、あまりにも簡単に聖書の大事なメッセージを読み飛ばしている。しかし、一旦normativeと言えるものを、はっきりと見出したなら、それと向き合う必要がある。

 そういう意味で、本郷台キリスト教会、そしてミッション3000の戦略に関しても、もう一度みんなでじっくり考える時間が必要だと思った。それは、「どうしたら効果的にできるか」という問い以前の問題で、「聖書的かどうか」についての理解の明確な共有が必要だと思うからだ。
 幸いに、私達の教会で目指している事、行なっている事は、正しく方向付けがなされているように思う。しかし、関わっているリーダー達全員に、より明確に神学的理解が共有されるならば、聖霊はこの働きをより力強く後押しし、御心がこの地でもなされるだろう。

<パウロの宣教サイクル(単純化したもの)>
・鍵となる都市への宣教(Ezangelize Strategic Cities)
・地域教会の確立(Establish Local Churches)
・忠実なものに託す(Entrust to Faithful Man)

 宣教の基本原則の上に立ち、「大宣教命令」を完全に含んだ形で本郷台の教会の内側を再構築し、その延長線上で既存の教会の壁をこえ、無限に広がりうる戦略が与えられる事が与えられますように・・・!

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